日田の職人によるものづくりの中でも特に優れた技術で
製作された逸品を「 q マーク」を添えて紹介します。
ものづくりに携わる独自の目線でしかありませんが、
日田の誇れる職人とその技術を紹介できればと思います。
日本のものづくりが改めて評価される今日、日田においても
本物の職人とその技術が周知されることで、日田の底力が
伝承され、後世に受け継がれることを願います。



日田クオリティー9ヶ条

 1、日田の職人が手仕事により製作したもの
 2、使い手の立場になって作られているもの
 3、不変的で無駄のない造形であること
 4、他に類を見ない独自性があるもの
 5、実用的であること
 6、適正な価格であること
 7、世界に通ずる妥協のない品質であること
 8、仕事に直向きに取り組む職人によるもの
 9、ものづくりの未来を考えている職人によるもの



001 布張り下駄「舞龍」 製造:坂本木履工業 開発:坂本木履工業

昭和初期頃から始まった下駄の表面に布を貼る
技法は、強度を増すつなぎの役目もしています。
近年では、ファッション性を取り入れた柄布を
貼ることも多くなっているそうです。
この龍の布を貼りつけた下駄を製作する坂本木履さんは、
龍の目入れ塗装を最終仕上げに加えることで更に躍動感を
表現しています。生地の模様だけに頼らないところが
拘りを感じます。面と面の切り替えし部分の塗装や
木部加工など、細部まで丁寧に気配りされた作りは、
まさに日田の一級品です。